AllergySearch のオーナー管理画面の使い方 — 各項目が公開ページのどこに出るか
公開日: 2026-08-12
この記事は AllergySearch のオーナー管理画面の説明書です。どの入力欄が、公開ページのどこに、どう出るかを項目ごとに書いています。操作手順そのものより、書き方を間違えると読み手にどう伝わるかに紙面を割いています。掲載の考え方そのもの(なぜ公開するのか、どこまで公開するか)は自店のアレルゲン情報公開を始めるにはにあります。
大前提として、外食にはアレルゲン表示の法的義務がありません(消費者庁。義務があるのは容器包装された加工食品です)。ここに書く内容はすべて任意の提供であり、保証ではなく判断材料です。この非対称が、以下の各項目の設計理由になっています。
画面の構成
管理画面は掲載1件につき4つの節に分かれています。上部のリンクで移動できます。
| 節 | 何を書く場所か |
|---|---|
| 紐づけ | チェーンと店舗の関係。店舗側の「フランチャイズ管理」から「このチェーンの情報を表示する」を設定します |
| メニュー | メニュー名・カテゴリ・備考と、品目ごとの含有区分 |
| 資料の詳細 | 公開している一覧表(PDF など)が何で、どう読むか。記号の凡例もここ |
| 翻訳 | 上記の各文章の他言語版(プランによる機能) |
基本情報(店名・住所・電話・アレルギーに関する記載など)は一覧画面のカードを開いて編集します。
含有区分 — C / S / P / N / U の使い分け
メニュー表の1マスに入る値です。この5つの区別が、このサイトでいちばん誤解されやすく、いちばん重要な部分です。
| 記号 | 意味 | 使うとき |
|---|---|---|
| C | 含む | その品目を原材料として使っている |
| S | より広い分類として含む | 直接は指定していないが、記載のある品目を含む広い分類にあたる(自動で導出されるため、通常は入力しません) |
| P | 混入の可能性がある | 同じ揚げ油、同じライン、同じ器具など、製造・調理工程で入りうる |
| N | 含まない | 原材料として使っていないと確認できている |
| U | 不明 | 確認していない・分からない |
いちばん間違えやすいのは N と U の境目です。 「レシピに書いていない」は N ではありません。N は「使っていないことを確認した」という積極的な主張で、読み手はそれを見て食べる判断をします。確認していない品目は U のままにしてください。空欄を N と読み替えない、というのはこのサイト全体の原則です。
P を惜しまないでください。 同じ厨房・同じ油・同じトングを使っているなら P です。P は「食べられない」という意味ではなく、「あなたの重症度なら避けるべきかもしれない」という情報で、判断は読み手がします。P を隠して N にすると、読み手は判断の材料を失います。
C を書いたあと、他の品目を U のままにしても構いません。 全部埋めないと公開できない、ということはありません。むしろ分からないものを N で埋めるほうが有害です。
メニューの「備考」— 1品の詳細に出る安全情報
メニュー1行ごとの自由記述です。アレルゲン表の中に出ますが、行を開いたときの詳細に出ます——読み手がメニュー名をタップして、その1品の内訳を見たときです。表を眺めているだけの人には見えません。表のセルだけでは足りない情報を、そこに置いておく場所だと考えてください。
書くべきこと:
- 表では表せない条件(「ソースを抜けば小麦不使用にできます」「ご注文時にお申し出ください」)
- P にした理由(「えびと鶏を同じ油で揚げています」)
- 時期や店舗による違い(「季節により産地が変わります」)
書かないほうがよいこと:
- 「安全です」「アレルギーの方でも安心」 — 保証と読まれます。外食に表示義務が無いのと同じ理由で、保証はできません
- 社内用語・作業メモ(「次回更新で確認」「要チェック」)
アレルギーに関する記載 — 掲載全体にかかる文章
基本情報の中にある、店舗・チェーン全体にかかる文章です。それぞれ公開ページの別の場所に、別の見え方で出ます。
| 項目 | 出る場所 | 書き方 |
|---|---|---|
| アレルギーに関する注意事項 | 表の手前、ページ上部 | 情報の出どころと限界(「原材料規格書に基づき作成」「製造工程での混入は保証できません」) |
| 確認方法・問い合わせ先 | 上部、または非開示ページの中心 | 実際に答えに届く方法を具体的に。「店舗へお問い合わせください」だけでは、読み手は何も進みません |
| 重い症状のある方への記載 | 上部の目立つ位置 | 重症の方への注意。書いた文章は弱められません(下記) |
| 対応メニューについて | 詳細情報 | アレルゲン対応メニューの有無 |
| 除去対応について | 詳細情報 | 食材を抜く対応ができるかどうか。できない場合も書いてください——期待だけさせないためです |
| 店舗による違いの説明 | 上部の警告 | チェーンの場合、店舗ごとに取り扱いが違う旨 |
「重い症状のある方への記載」を書くときの注意。 チェーンがこれを書くと、そのチェーンの表を表示している各店舗のページにも、チェーン名つきで出ます。そして店舗側が何を書いても、この文章は消えません。軽い一文を店舗が書いたせいでチェーンの重い警告が消える、ということが起きないようにしてあります。
資料の詳細 — 「読み方」を書く場所
自社の一覧表(PDF や検索ページ)を公開している場合、その資料そのものについて書く場所です。読み手は資料を開く前にここを読みます。
資料の URL 自体は、一覧画面のカードを開いて「外部サイト」から登録します(種別で「アレルギー情報」を選びます)。URL を登録すると、この節にその資料が現れます。
- 資料の時点 — 「◯年◯月◯日 現在」として表示されます。古い日付でも書いてください。日付が無いことのほうが読み手を困らせます
- この資料に列がある品目 — チェックした品目だけが「この資料で確認できる」と判定されます。空のままだと、どの品目についても「未記録」と表示されます。ここは実質的に、あなたの資料が読み手の質問に答えられるかどうかの判定そのものです
- 資料の分量 / 使い方 / 読むときの注意 / 読みにくさの予告 — 「全12ページ・約180商品」「1ページ目に凡例があります」「印刷が薄い箇所があります」のような、開く前に知りたいこと
- 記号の凡例 — 資料に「▲」「○」などの記号がある場合、その意味と含有区分の対応を登録します。ここが空だと、読み手は記号の意味を知る手段がありません
資料を公開していない場合
公開していないこと自体は、それはそれで答えです。このサイトには「非公開」と明示したページが約190件あり、実際に読まれています。隠すより、こう書いてください。
- 公開していない理由の形 — 「ウェブには無いが店頭で確認できる」「お問い合わせに個別に回答する」など。選んだ形がページの見出しになります
- 資料以外の確認方法 — 店頭で聞ける、商品の表示に書いてある、問い合わせフォームがある。資料が無いページでは、これがページの中心になります
翻訳 — 併記であって、置き換えではない
訳は原文と並べて表示されます。原文を消しません。店頭で原語を指差せるようにするためです。
翻訳の入力はプランによる機能です。 ご利用中のプランに含まれていない場合、この節は「ご利用中のプランでは翻訳を入力できません」と表示されます。
外国語のページが公開されるのは、必要な項目が全部訳されたときだけです。 名前・チェーンの文章・資料の読み方・提供中のメニュー名がすべて揃って初めて、そのページは検索エンジンに対しても「その言語のページ」として扱われます。半分だけ訳しても何も起きないのは、そのためです。管理画面にはあと何が残っているかが表示されます。
原文を直すと、その訳は自動的に「無い」扱いに戻ります。 これは不具合ではありません。古い訳は、訳が無いより危険だからです——無い文字列は無いと分かりますが、古い訳は答えに見えます。原文を直したら、訳を確認して保存し直してください。管理画面がその状態を知らせます。
公開設定
- 公開する / しない — 外すと、検索結果・一覧ページ・サイトマップから外れ、ページの URL は 404 になります。データは残るので、いつでも戻せます
- 言語ごとの公開 — 特定の言語だけ出さない設定です。訳が無い言語を開くことはできません(減らす方向にだけ効きます)
「公式レビュー済」について
運営社ご自身が内容を確認・入力したことを示す表示です(管理画面では「公式レビュー有無」、公開ページでは「公式レビュー済」)。当サイトが公開資料から整理したページには付けないでください——チェックボックスは技術的には押せますが、押した時点で、ページから転載である旨の断り書きが消え、内容の責任の所在が変わります。
チェーンの表を表示している店舗のページでは、この表示は出ません。 他社の資料について「自分で確認・入力した」とは言えないためです。
保存したあとの反映
保存すると、その掲載の公開ページはすぐに更新されます。
チェーンの内容を直した場合は、そのチェーンの表を表示している各店舗のページも一緒に更新されます。ここは以前、チェーンのページだけが直って店舗のページが最大24時間古いままになっていました。
急いで止めたい場合は、公開設定を外してください。
まとめ
- N と U を混ぜない。確認していないものは U
- P を惜しまない。判断は読み手がする
- 「安全です」と書かない。保証はできない
- 確認方法は、実際に答えに届く形で書く
- 原文を直したら、訳も直す
参考資料
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療上の助言ではありません。掲載内容の正確性には努めていますが、制度や各社の公開情報は変更されることがあります。飲食の前には必ず店舗・運営会社の最新の公式情報をご確認ください。